録画後に音ズレが発生する主な原因
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| サンプルレートの不一致 | OBSとWindowsのサンプルレートが違う |
| 異なるエンコーダを混在 | 映像と音声の処理速度の差 |
| ハードウェアエンコードの遅延 | NVENCの処理バッファが映像を遅らせる |
| CPU負荷が高い | エンコード処理が追いつかない |
| キャプチャカードの遅延 | ハードウェアキャプチャの固有遅延 |
解決方法1:サンプルレートを48000 Hzに統一する
OBSの設定を確認:
OBS → 設定 → 音声
サンプルレート: 48000 Hz に設定
Windowsの音声設定を確認:
コントロールパネル → サウンド
→ 録音デバイス(マイク)を右クリック → プロパティ
→「詳細」タブ
→「既定の形式」: 「2チャンネル、48000 Hz(DVD音質)」
→ 両方を48000 Hzに統一する
解決方法2:同期オフセットを使う
音声が一定量ずれている場合は同期オフセットで調整します。
どちらが遅れているかを確認:
・映像が先に動いて音が後から来る → 音声が遅れている
・音声が先に来て映像が後から来る → 映像が遅れている
音声が遅れている場合:
OBS音声ミキサー → マイク → 歯車 →「音声の詳細プロパティ」
「同期オフセット(ms)」: 負の値(例: -200)
→ 音声を早く出す
映像が遅れている場合:
「同期オフセット(ms)」: 正の値(例: 200)
→ 音声を遅らせて映像に合わせる
解決方法3:録画エンコーダの設定を確認する
OBS → 設定 → 出力
出力モード: 詳細
録画タブ:
エンコーダ: NVENC H.264
NVENCで音ズレが発生する場合:
→ キーフレーム間隔: 2秒に設定
→ プリセット: Quality(Performanceより安定)
x264での音ズレ:
→ CPU負荷が高くないか確認
→ プリセットをveryfast / fastに変更してCPU負荷を下げる
解決方法4:MKVで録画してMP4に変換する
MKVで録画することで音ズレを防ぐ:
OBS → 設定 → 出力 → 録画タブ
録画フォーマット: mkv
録画後の変換:
OBS → ファイル →「録画をリミックス」
→ MKVファイルを選択
→ MP4として保存(再エンコードなし)
解決方法5:キャプチャカードの遅延補正
キャプチャカードを使用している場合:
→ ハードウェアキャプチャには固有の遅延がある
音声の同期オフセットで調整:
→ 映像ソース(キャプチャカード)が遅れる場合
→ 音声ソースの同期オフセットを正の値に設定
または
→ キャプチャカードのドライバー設定で遅延を確認
→ メーカーのソフトウェアで低遅延モードを選択
解決方法6:CPU使用率を下げる
CPU使用率が90%以上の場合:
→ エンコード処理が追いつかず音ズレが発生することがある
対処:
→ エンコーダをNVENCに変更(CPU負荷を削減)
→ 録画解像度を下げる(1080p → 720p)
→ FPSを下げる(60 → 30)
再生ソフトウェアが原因の場合
VLCやWindowsのメディアプレーヤーで再生すると
エンコード方式によっては音ズレして見えることがある:
確認方法:
→ 別の再生ソフト(MPC-BE・MPV等)で再生してみる
→ YouTube等にアップロードして確認する
再生ソフト側の問題の場合:
→ OBSの設定は問題なし
→ 再生ソフトの設定(ハードウェアデコード等)を確認
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- まずOBSとWindowsのサンプルレートを48000 Hzに統一する
- 一定量ずれる場合は同期オフセットで調整する
- MKVで録画してMP4に変換すると音ズレが解消することがある
- CPU使用率が高い場合はNVENCエンコードに変更する
- 再生ソフトウェアの問題の場合は別の再生ソフトで確認する