結論:CPU負荷を即座に下げる方法
- エンコーダをx264からNVENCに切り替える(最も効果的)
- x264のプリセットをveryfastに変更する
- 録画・配信の解像度またはFPSを下げる
x264(ソフトウェアエンコード)はCPUをフル活用します。NVIDIA GPUがあればNVENCに切り替えるだけでCPU使用率を30〜50%削減できます。
CPU負荷が高くなる主な原因
x264エンコードの負荷
OBSのデフォルトエンコーダはx264です。x264のプリセットが高品質(slow/medium)ほどCPU使用率が上がります。
| プリセット | CPU負荷 | 画質 |
|---|---|---|
| ultrafast | 低 | 低 |
| veryfast | 中低 | 中 |
| fast | 中 | 中 |
| medium | 高 | 高 |
| slow | 非常に高 | 非常に高 |
高解像度・高FPSの組み合わせ
1080p60fpsのエンコードは720p30fpsの約4倍のデータ量になります。
バックグラウンドプロセス
Discordのビデオ通話・ブラウザのハードウェアアクセラレーション・アンチウイルスのリアルタイムスキャンなどがCPUを消費します。
解決手順
手順1 NVENCに切り替える(NVIDIA GPU搭載の場合)
OBS → 設定 → 出力
エンコーダ: NVIDIA NVENC H.264
レート制御: CBR
ビットレート: 6000(配信)/ 20000(録画)
キーフレーム間隔: 2
プリセット: P4
NVENCはGPU内の専用エンコーダチップを使うためCPUをほぼ消費しません。
手順2 x264プリセットを変更する
NVENCに切り替えられない場合(Intel GPUのみなど)はプリセットを軽くします。
設定 → 出力
エンコーダ: x264
CPU使用プリセット: veryfast
verifastでも720p配信であれば十分な画質が得られます。
手順3 解像度とFPSを下げる
設定 → 映像
出力解像度: 1920×1080 → 1280×720
FPS: 60 → 30
手順4 バックグラウンドアプリを終了する
配信・録画前に以下を終了または無効化します。
- ブラウザ(特にタブを多く開いている場合)
- Discord(ビデオオフにするだけでも効果あり)
- アンチウイルスのリアルタイムスキャン(一時的に)
- Windows Update(タスクマネージャーで確認)
手順5 OBSのプロセス優先度を上げる
タスクマネージャー → OBS Studio → 右クリック
→「優先度の設定」→「通常以上」
手順6 ゲームモードを無効にする
WindowsのゲームモードがOBSのCPU割り当てを制限することがあります。
Windowsの設定 → ゲーム → ゲームモード → オフ
配信・録画別の推奨エンコード設定
配信(CPU重視)
エンコーダ: NVENC H.264
解像度: 1280×720
FPS: 60
ビットレート: 6000 kbps
プリセット: P4
録画(画質重視)
エンコーダ: NVENC H.264
解像度: 1920×1080
FPS: 60
ビットレート: 30000 kbps
プリセット: P5
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- x264→NVENCへの切り替えがCPU負荷削減に最も効果的
- x264を使い続けるならverifastプリセットに変更
- 解像度とFPSを下げるだけでも大幅な負荷軽減になる
- 配信前にバックグラウンドアプリを整理する習慣をつける