結論:エンコードエラーの最速解決
- 出力解像度を1080p → 720pに下げる
- エンコーダをx264からNVENCに変更する
- 配信ビットレートを適切な値に下げる
エンコードエラーの9割はPC負荷超過が原因です。まず上記を試してください。
エラーの種類と意味
「エンコードがオーバーロードされています」
OBSが映像をエンコードするのに必要な処理時間が確保できていません。CPUまたはGPUがボトルネックになっています。
「エンコーダの初期化に失敗しました」
NVENCやAMFなどのハードウェアエンコーダが起動できない状態です。ドライバの問題や対応GPUでない場合に発生します。
配信が途切れる・カクつく
ビットレートが回線の上限を超えているか、エンコード処理が追いついていません。
原因の一覧
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| CPUエンコード(x264)の負荷が高い | NVENCに切り替え |
| 解像度・フレームレートが高すぎる | 720p/30fpsに下げる |
| ビットレートが高すぎる | 配信用途に合わせて調整 |
| バックグラウンドアプリが多い | 不要プロセスを終了 |
| GPUドライバが古い | 最新ドライバに更新 |
| NVENCドライバの不具合 | ドライバ再インストール |
解決手順
手順1 エンコーダをNVENCに変更する
NVIDIA GPU搭載PCではNVENCを使うことでCPU負荷を大幅に削減できます。
OBS → 設定 → 出力 → 配信
エンコーダ: NVIDIA NVENC H.264(推奨)
レート制御: CBR
ビットレート: 6000(720p30fps目安)
キーフレーム間隔: 2秒
プリセット: P4 - Slow(品質重視)またはP5
AMD GPU搭載PCの場合はAMF H.264を選択します。
手順2 解像度とフレームレートを下げる
OBS → 設定 → 映像
出力解像度: 1280×720(720p)
FPS: 30
4K・1080p60fpsはエンコード負荷が高く、ミドルレンジPCではオーバーロードになりやすいです。
手順3 x264プリセットを変更する
x264を使い続ける場合はプリセットを変更してCPU負荷を下げます。
設定 → 出力 → 配信
エンコーダ: x264
CPU使用プリセット: veryfast または superfast
プリセットを軽くするほど画質は下がりますが、エンコードが安定します。
手順4 GPUドライバを更新する
NVENCエラーの場合はドライバが原因のことがあります。
- GeForce Experienceを開く
- 「ドライバー」タブで最新版を確認
- アップデートを実行
- PCを再起動してOBSを起動
手順5 プロセスの優先度を上げる
タスクマネージャーでOBSの優先度を「通常以上」に設定することで、他のプロセスとのCPU競合を減らせます。
配信環境別の推奨設定
低スペックPC(Core i5以下)
エンコーダ: NVENC H.264(GPU必須)
解像度: 720p(1280×720)
FPS: 30
ビットレート: 3000〜4500 kbps
プリセット: P4
ミドルレンジPC(Core i7 / RTX 3060相当)
エンコーダ: NVENC H.264
解像度: 1080p(1920×1080)
FPS: 60
ビットレート: 6000 kbps
プリセット: P5
ハイエンドPC(Core i9 / RTX 4070以上)
エンコーダ: NVENC H.264またはx264 medium
解像度: 1080p
FPS: 60
ビットレート: 8000 kbps
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
回線: 有線 1Gbps
まとめ
- エンコードエラーはほぼPC負荷超過が原因
- NVENCへの切り替えが最も効果的
- 解像度を720pに落とすだけでも安定することが多い
- x264使用時はプリセットをveryfastにする
- ドライバの更新も定期的に行う