OBSで録画した映像がカクカクする、コマ落ちが発生するというトラブルは、PC負荷の問題が原因のほとんどを占めます。
OBS NVENC設定ガイドも合わせて確認すると、エンコード設定の最適化に役立ちます。
解決方法(すぐ試せること)
まずこの3つを試してください。
- エンコーダを NVENC(ハードウェアエンコード) に変更する
- 録画先を HDDからSSDに変更する
- 解像度を 1080p→720p に下げてみる
よくある症状
以下の症状がある場合、この記事が参考になります。
- 録画映像を再生するとカクカク・ガタガタする
- 配信は問題ないのに録画だけコマ落ちする
- ゲームプレイ中は滑らかなのに録画ファイルを見るとカクつく
- OBSのステータスバーに「フレームドロップ」「エンコードラグ」が表示される
- 録画開始後しばらくしてからカクつきが始まる
簡単チェックリスト
以下を確認してください。
- OBSのステータスバーにドロップフレームの数値が出ていないか
- 録画中のCPU使用率が80%を超えていないか(タスクマネージャーで確認)
- 録画先がHDD(遅い)ではなくSSDか
- エンコーダがx264(CPU)になっていないか
- ビットレートが高すぎないか(録画先の書き込み速度を超えていないか)
原因
CPU過負荷(x264使用時)
x264(ソフトウェアエンコード)はCPUをフルに使います。ゲームも同時にCPUを使うため、特にミドルレンジ以下のPCではCPU使用率が100%近くになり、エンコードが追いつかなくなります。
HDDへの書き込み速度不足
高ビットレート録画(15,000kbps以上)をHDDに保存しようとすると、HDDの書き込み速度(100〜150MB/s程度)がボトルネックになります。SSDなら500MB/s以上出るため、録画先をSSDにするだけで改善することがあります。
GPU過負荷
NVENCを使用していても、ゲームのGPU使用率が高い状態ではGPUにレンダリングとエンコードの両方の負荷がかかります。GPU使用率が95%を超えると録画のコマ落ちが発生しやすくなります。
ビットレートが高すぎる
設定したビットレートがストレージの書き込み速度を超えていると、データが溜まってフレームが落ちます。HDDを使っている場合は特に注意が必要です。
解決手順
手順1 エンコーダをNVENCに変更する
最も効果的な対処法です。
OBS → 設定 → 出力 → 録画 → エンコーダ → NVIDIA NVENC H.264
NVENCはGPUのエンコード専用ユニット(NVENC)を使うため、ゲームのGPU処理と競合しにくく、CPUを消費しません。RTX / GTX GPU搭載PCでは必ずNVENCを使用してください。
手順2 録画先をSSDに変更する
OBS → 設定 → 出力 → 録画 → 録画パス
SSDのパスを指定します(例:C:\OBS録画 または D:\OBS録画)。
HDDからSSDに変えるだけでコマ落ちが解消するケースは多いです。
手順3 解像度・フレームレートを下げる
OBS → 設定 → 映像
「出力(スケーリング)解像度」を 1920×1080 → 1280×720 に下げます。または FPS を60から30に下げることでエンコード負荷が大幅に減ります。
手順4 ビットレートを調整する
OBS → 設定 → 出力 → 録画 → ビットレート
HDDに録画している場合は 6,000〜10,000 kbps に抑えます。SSDであれば 15,000〜20,000 kbps まで上げても安定します。
手順5 OBSのプレビューを無効化する
録画中はOBSのプレビュー表示を無効にすることでGPU負荷を下げられます。
OBS → スタジオモードをOFF → プレビューを右クリック → 「プレビューを無効化」
設定例
軽量・安定録画設定| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
| ビットレート | 8000〜15000 kbps(SSD推奨) |
| 解像度 | 1920×1080(スペックに応じて720pも可) |
| FPS | 60(重い場合は30) |
| 録画フォーマット | MKV |
| 録画先 | SSD |
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
録画先: NVMe SSD
トラブルが解決しない場合
- GPUドライバを最新版にアップデートする
- ゲームのグラフィック設定を下げてGPU負荷を減らす
- バックグラウンドで動いているアプリ(ブラウザなど)を終了する
- Windowsのゲームモードを有効にしてリソース優先度を調整する
- OBSのログファイルでSkipped framesの原因を確認する
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- OBS NVENC設定ガイド — NVENCの詳細設定
まとめ
OBS録画カクつきの主な原因と解決策です。
- CPU過負荷(x264) → エンコーダを NVENC に変更する
- HDD書き込み速度不足 → 録画先を SSD に変更する
- ビットレート過多 → HDD環境では 6,000〜10,000 kbps に抑える
- 解像度・フレームレートを下げると負荷が大きく下がる