OBSの録画設定は用途によって最適値が異なります。この記事ではゲーム実況・高画質録画・配信同時録画の3パターンに分けておすすめ設定を紹介します。
音声設定については「OBS音声設定ガイド」も合わせて参照してください。
おすすめ設定(ひと目でわかる表)
ゲーム実況・一般録画向け| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
| レートコントロール | CQP |
| CQP値 | 23 |
| 解像度 | 1920×1080 |
| FPS | 60 |
| 録画フォーマット | MKV |
| 音声サンプルレート | 48kHz |
この記事でわかること
- OBSの録画出力モードの選び方
- エンコーダ(NVENC / x264 / AV1)の違いと選択基準
- ビットレート・CQP・レートコントロールの設定方法
- 解像度・フレームレートの最適な組み合わせ
- 録画フォーマット(MKV / MP4 / MOV)の違い
- 配信と同時録画する場合の設定
出力モードの選択
OBS → 設定 → 出力 → 出力モード
「簡易」と「詳細」の2つがあります。詳細モードを選ぶことで録画と配信に別々の設定を適用できます。
録画に最適な設定をするためには必ず「詳細」モードで設定してください。
エンコーダの選び方
NVIDIA NVENC H.264(最推奨)
NVIDIA GPU(RTX / GTX)搭載PCではNVENCが最もバランスが良い選択肢です。
- CPU負荷がほぼゼロ
- ゲームと同時録画しても安定
- RTX 40/50系ではAV1エンコードも使用可能
x264(CPU)
CPUでエンコードする方式です。NVIDIAのGPUがない場合の選択肢ですが、CPUへの負荷が大きいため、同時ゲームプレイ時はパフォーマンスへの影響があります。
AV1(RTX 40/50系以降)
最新のコーデックで、H.264比で同画質ながらファイルサイズを大幅に削減できます。RTX 4000番台以降で使用可能です。再生・編集環境の対応状況を確認してから使用してください。
レートコントロールの設定
CQP(品質固定・推奨)
映像の複雑さに応じてビットレートを自動調整します。静止画面では低ビットレート、動きの多い場面では高ビットレートになるため、効率的なファイルサイズと画質のバランスが取れます。
CQP値の目安:
- 18〜20:高画質(ファイルサイズ大)
- 21〜23:バランス型(推奨)
- 25〜28:軽量型(ファイルサイズ優先)
CBR(固定ビットレート)
常に同じビットレートを維持します。配信用途では一般的ですが、録画ではCQPのほうが効率的です。
VBR(可変ビットレート)
CBRとCQPの中間的な動作をします。最大ビットレートと目標ビットレートを設定できます。
解像度・フレームレートの設定
OBS → 設定 → 映像
基本(キャンバス)解像度
モニターの実解像度に合わせます。一般的には 1920×1080。
出力(スケーリング)解像度
録画ファイルの実際の解像度です。PCのスペックに応じて下げることができます。
| スペック | 推奨出力解像度 |
|---|---|
| ハイエンド(RTX 5070Ti等) | 1920×1080 |
| ミドルレンジ | 1920×1080 または 1280×720 |
| エントリー | 1280×720 |
フレームレート
- 60fps:ゲーム録画の標準。滑らかな映像になる
- 30fps:CPU/GPU負荷を下げたい場合。エンコード負荷が約半分
録画フォーマットの選択
OBS → 設定 → 出力 → 録画 → 録画フォーマット
MKV(推奨)
録画中の突然のクラッシュや中断があっても、それまでの録画内容が保存されます。リアルタイム書き込み負荷も低く、音ズレが起きにくいです。
録画後にMP4へ変換する場合:
OBS → ファイル → 録画を再多重化
画質劣化なしでMP4へ変換できます。
MP4
動画プレーヤーや編集ソフトとの互換性が高いです。ただし録画中断時にファイルが破損するリスクがあります。
用途別おすすめ設定
ゲーム実況(YouTube投稿向け)
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
| レートコントロール | CQP 23 |
| 解像度 | 1920×1080 |
| FPS | 60 |
| 録画フォーマット | MKV |
| 推定ファイルサイズ | 約4〜6 GB/時間 |
高画質録画(編集素材向け)
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
| レートコントロール | CQP 18 |
| 解像度 | 1920×1080 |
| FPS | 60 |
| 録画フォーマット | MKV |
| 推定ファイルサイズ | 約10〜20 GB/時間 |
軽量録画(低スペックPC向け)
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
| レートコントロール | CQP 25 |
| 解像度 | 1280×720 |
| FPS | 30 |
| 録画フォーマット | MKV |
| 推定ファイルサイズ | 約1〜2 GB/時間 |
配信と同時録画する場合
詳細出力モードで「録画トラック」を別途設定することで、配信とは独立した高品質な録画が可能です。
OBS → 設定 → 出力 → 詳細 → 録画タブ
「配信エンコーダを使用」をOFFにすると、録画専用のエンコード設定を適用できます。
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
キャプチャボード: AVerMedia GC573
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まとめ
OBS録画設定のポイントです。
- エンコーダはNVENCを使う(NVIDIA GPU搭載PCの場合)
- レートコントロールはCQP 23がバランス型の基準
- フォーマットはMKVで録画してあとからMP4に変換する
- PCスペックに合わせて解像度・FPSを調整することが安定録画の鍵