OBSの録画ファイルが大きすぎてストレージがすぐ満杯になる、動画編集に使いにくいというケースは、ビットレート設定の見直しで改善できます。
OBS録画設定おすすめも合わせて参照してください。
解決方法(すぐ試せること)
まずこの3つを試してください。
- ビットレートを 6,000〜10,000 kbps に調整する
- エンコード方式を CQP(品質固定) に変更する
- コーデックを H.265(HEVC) に変更してファイルサイズを削減する
よくある症状
以下の症状がある場合、この記事が参考になります。
- 1時間の録画が30GB〜50GB以上になる
- ストレージがすぐに満杯になる
- 動画編集ソフトに読み込もうとすると重くて動かない
- 録画ファイルのアップロードや共有に時間がかかりすぎる
簡単チェックリスト
以下を確認してください。
- OBS設定 → 出力 → 録画 → ビットレートの値が適切か
- エンコードモードがCBR(固定ビットレート)になっていないか
- コーデックがH.264かH.265か確認する
- 「ロスレス録画」設定になっていないか
原因
ビットレートが高すぎる
OBSのデフォルトや「高品質」プリセットではビットレートが高く設定されている場合があります。ゲーム実況であれば6,000〜10,000 kbpsで十分な画質が得られますが、20,000〜50,000 kbpsに設定されているとファイルサイズが膨大になります。
CBR(固定ビットレート)の使用
CBRは映像の動きに関係なく常に同じビットレートでエンコードします。動きの少ないシーンでも高ビットレートを使うため、効率が悪くファイルサイズが大きくなりがちです。
ロスレス録画の設定
「Lossless」(ロスレス)設定はファイルサイズが非常に大きくなります。プロの動画制作用の設定で、通常のゲーム録画・配信録画には不要です。
H.264コーデックの使用
H.264はH.265(HEVC)と比べて同じ画質でファイルサイズが約2倍になります。H.265に変更することでファイルサイズを大幅に削減できます。
解決手順
手順1 ビットレートを適切な値に下げる
OBS → 設定 → 出力 → 録画 → ビットレート
用途別の推奨ビットレートを参考に設定します(後述の設定例参照)。
ゲーム実況の場合は 6,000〜10,000 kbps で十分です。4K録画や動画編集素材として使う場合は 20,000〜30,000 kbps が目安です。
手順2 エンコードモードをCQPに変更する
OBS → 設定 → 出力 → 録画 → エンコーダ → NVIDIA NVENC H.264
レートコントロールを「CQP」に変更します。CQPは映像の複雑さに応じてビットレートを自動調整するため、静止画面では低ビットレート・動きが多い場面では高ビットレートになり効率的です。
CQP値の目安:
- CQP 18〜20:高画質(ファイルサイズ大)
- CQP 23〜25:バランス型(推奨)
- CQP 28〜30:小サイズ優先(やや品質低下)
手順3 H.265(HEVC)コーデックに変更する
OBS → 設定 → 出力 → 録画 → エンコーダ → NVIDIA NVENC HEVC
H.265はH.264と同じ画質で約半分のファイルサイズになります。ただし、再生には対応プレーヤー(VLCなど)が必要です。YouTube等にアップロードする用途には問題なく使えます。
手順4 MKVからMP4に変換して再確認する
MKV形式で録画している場合、OBSの再多重化機能で容量をほとんど増やさずMP4に変換できます。
OBS → ファイル → 録画を再多重化
設定例
用途別推奨ビットレート(H.264, 1080p60fps)| 用途 | ビットレート | 1時間あたりの容量目安 |
|---|---|---|
| ゲーム実況(YouTube投稿用) | 6,000〜8,000 kbps | 約2.7〜3.6 GB |
| バランス型 | 10,000〜15,000 kbps | 約4.5〜6.8 GB |
| 高画質(編集素材) | 20,000〜30,000 kbps | 約9〜13.5 GB |
| H.265 バランス型 | 6,000〜10,000 kbps | 約2.7〜4.5 GB |
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264(または HEVC) |
| レートコントロール | CQP |
| CQP値 | 23 |
| 録画フォーマット | MKV |
トラブルが解決しない場合
- H.265でファイルサイズが変わらない場合はGPUドライバを更新する
- 編集ソフトがH.265に対応していない場合はH.264に戻す
- 録画後にHandBrakeなどの動画変換ソフトでさらに圧縮する方法もある
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まとめ
OBS録画ファイルが大きすぎる場合の対処法です。
- ビットレートを下げる → ゲーム実況は 6,000〜10,000 kbps で十分
- CQPモードに変更すると静止画面でのムダを省いてファイルサイズを削減できる
- H.265(HEVC) に変更すると同画質でファイルサイズが約半分になる
- ロスレス録画は通常不要 → 設定を確認して無効にする