音声と映像がずれる主な原因
| 原因 | 状況 |
|---|---|
| キャプチャボードの映像遅延 | コンソールゲームをキャプチャ時 |
| マイクの音声遅延 | マイクがUSB接続で処理が遅い |
| 映像処理の遅延 | OBSのレンダリング遅延 |
| サンプルレートの不一致 | 時間経過とともにズレが広がる |
確認方法:どちらが遅れているか
1. テスト動画・テスト音声を録画
2. 映像と音声を比較
・映像に対して音声が「遅れる」か「先行する」かを確認
映像より音声が遅れる:
→ 音声に「負の」オフセットは使わない(映像を遅らせる)
→ 同期オフセットに「正の値」を設定(音声を前に出す)
映像より音声が先行する:
→ 同期オフセットに「正の値」を設定(音声を遅らせる)
対処法1:同期オフセットで調整する
音声ミキサー → 遅延させたい音源の歯車 → 音声の詳細プロパティ
同期オフセット(ms):
・音声を遅らせる場合: 正の値(例: +200)
・映像処理の遅延を補正: 負の値(例: -100)
キャプチャボードの場合
キャプチャボードで映像に遅延が発生している場合、音声を遅らせることで同期できます。
デスクトップ音声(ゲーム音)の同期オフセット:
→ +100〜+400 ms(キャプチャボードの遅延に合わせて調整)
対処法2:サンプルレートを統一する
サンプルレートが統一されていないと、時間経過とともにズレが広がります。
OBS → 設定 → 音声
サンプルレート: 48000 Hz
Windowsのサウンド設定:
全デバイスのサンプルレートを48000 Hzに統一
設定方法:
スピーカーを右クリック → プロパティ → 詳細タブ
→ 既定の形式: 「48000 Hz (16ビット、スタジオ音質)」に変更
対処法3:ビデオ遅延フィルター(映像を遅らせる)
音声が映像より先に来る場合、映像ソースを遅らせます。
ソース → 映像ソースを右クリック → フィルター
→ + → 「ビデオ遅延(非同期)」を追加
遅延(ミリ秒): 音声の先行量に合わせて設定
対処法4:エンコード設定の最適化
エンコードの処理が重いとビデオレンダリング遅延が発生します。
設定 → 出力 → エンコーダ: NVENC(CPU負荷を下げる)
キャプチャボードの遅延測定
キャプチャボードの遅延を正確に測定する方法:
1. OBSで録画を開始
2. タイマーアプリまたは時計をカメラに向けて録画
3. 録画ファイルで映像と音声(タイマー音)のズレを確認
4. ズレの量(ms)を同期オフセットに入力
音ズレが時間経過で広がる場合
徐々にズレが大きくなる場合、サンプルレートの不一致が原因です。
すべての音声デバイスを48000 Hzに統一することで解決
(上記「対処法2:サンプルレートを統一する」を参照)
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
キャプチャボード: AVerMedia GC553
まとめ
- 音声の遅延は同期オフセット(ms)で調整する
- キャプチャボードの映像遅延には音声に+100〜400msのオフセット
- 時間経過でズレが広がる場合はサンプルレートを全デバイス48000 Hzに統一
- 映像に対して音声が先行する場合はビデオ遅延フィルターを使う
- 遅延量の正確な測定はタイマー動画で測定する