OBS Guide
音ズレOBSトラブル音声設定録画配信

OBS 音ズレの原因と解決方法【完全ガイド】

OBSで音ズレが発生する原因を整理し、サンプルレート統一・同期オフセット調整・NVENCエンコード切り替えなど実践的な解決手順を解説します。録画・配信どちらの音ズレにも対応。

公開: 2026-03-04

OBSで録画や配信をしていると、映像と音声がズレる「音ズレ」が発生することがあります。

音ズレはサンプルレートの不一致やエンコード設定が原因になるケースがほとんどです。詳しい音声設定の基礎については「OBS音声設定ガイド」も参考にしてください。


解決方法(すぐ試せること)

まずこの3つを確認してください。

  • OBSと Windowsのサンプルレートを 48kHz に統一する
  • エンコーダを NVENC(ハードウェアエンコード) に変更する
  • 音声ミキサーの 同期オフセット を調整する

これだけで多くの音ズレは改善します。


よくある症状

以下のような症状がある場合、この記事の内容が該当します。

  • OBS録画を再生すると音声が映像より遅れている
  • 配信では問題ないのに録画だけ音ズレする
  • マイクの声だけが遅れてゲーム音と合わない
  • キャプチャボードで取り込んだ映像と音がズレる
  • 長時間録画になるほど音ズレが大きくなる

簡単チェックリスト

音ズレ発生時はまず以下を確認してください。

  • OBS設定 → 音声 → サンプルレートが 48kHzになっているか
  • Windowsのサウンド設定 → 使用デバイスのサンプルレートが 48kHz
  • マイクデバイスのサンプルレートが 48kHz
  • キャプチャボードを使用している場合、カード側の音声設定を確認したか
  • OBSが最新バージョンか

原因

サンプルレートの不一致

最も多い原因です。OBSの音声設定とWindows(またはマイクデバイス)のサンプルレートが異なると、音声データの変換処理が発生して音ズレにつながります。

  • OBS側:44.1kHz
  • Windows側:48kHz

このように設定がバラバラだと音ズレします。すべて 48kHz に統一することが基本です。

CPU負荷

CPU使用率が高い状態では、エンコード処理が追いつかず音声と映像の同期が崩れることがあります。ソフトウェアエンコード(x264)はCPU負荷が高いため、音ズレが発生しやすいです。

エンコード設定(x264使用時)

x264(ソフトウェアエンコード)はCPUに負荷をかけます。CPUに余裕がない環境で高品質設定を使うと、フレームドロップや音ズレが起きやすくなります。RTX / GTX GPU搭載PCではNVENCへ切り替えると改善することが多いです。

キャプチャボードの遅延

HDMIで接続したキャプチャボード経由で映像を取り込む場合、映像と音声の入力タイミングがずれることがあります。キャプチャボード側の音声遅延を同期オフセットで補正する必要があります。

長時間録画によるドリフト

録画時間が長くなるにつれて少しずつズレが蓄積する「ドリフト」が発生することがあります。MKV形式で録画するか、サンプルレートを統一することで改善します。


解決手順

手順1 OBSのサンプルレートを確認する

OBS を起動して以下を操作します。

OBS → 設定 → 音声

「サンプルレート」が 48kHz になっていることを確認します。44.1kHz になっている場合は 48kHz に変更して「OK」をクリックします。

手順2 Windowsのサウンド設定を確認する

Windowsのサウンド設定でも同じサンプルレートを設定します。

スタート → 設定 → システム → サウンド → 詳細設定

「出力デバイス」と「入力デバイス(マイク)」それぞれのプロパティを開き、「規定の形式」を 48000Hz(48kHz) に変更します。

すべてのデバイスで48kHzに統一してください。

手順3 エンコーダをNVENCに変更する

NVIDIA GPU(RTX / GTX)を搭載している場合はNVENCを使用します。

OBS → 設定 → 出力 → 録画

「エンコーダ」を「NVIDIA NVENC H.264」に変更します。

CPUエンコード(x264)と比較してCPU負荷が大幅に下がり、音ズレが改善するケースが多いです。

手順4 同期オフセットを調整する

キャプチャボード使用時や特定のマイクで音ズレが発生する場合は、OBSの同期オフセット機能で補正します。

OBS → 音声ミキサー → 対象デバイスの歯車アイコン → プロパティ

「同期オフセット(ms)」の値を調整します。

  • 音声が映像より遅い場合 → プラス(+)の値を入力(例:200ms)
  • 音声が映像より早い場合 → マイナス(−)の値を入力

10〜50ms単位で少しずつ調整して確認してください。

手順5 録画形式をMKVに変更する

録画形式がMP4の場合、録画中断時にファイルが破損するリスクがあり、長時間録画での音ズレも発生しやすいです。

OBS → 設定 → 出力 → 録画

「録画フォーマット」を「MKV」に変更することを推奨します。MKV録画後にMP4へ変換したい場合は「ファイル → 録画を再多重化」で変換できます。


設定例

以下は音ズレを防ぐ基本的なOBS設定です。

音声設定
項目推奨値
サンプルレート48kHz
チャンネルステレオ
出力設定(録画)
項目推奨値
エンコーダNVIDIA NVENC H.264
ビットレート6000〜12000 kbps
録画フォーマットMKV
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
キャプチャボード: AVerMedia GC573

トラブルが解決しない場合

上記の手順を試しても改善しない場合は以下も確認してください。

  • GPUドライバを最新版にアップデートする
  • OBSを最新バージョンにアップデートする
  • 使用しているUSBマイクやオーディオインターフェースのドライバを更新する
  • キャプチャボードのファームウェアを確認する
  • OBSの設定をリセット(初期化)して再設定する

また、マイクのみ音ズレする場合は「OBS マイク音が入らないときの対処法」も参照してください。


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まとめ

OBS音ズレの主な原因と対処法をまとめます。

  • サンプルレート不一致が最多原因 → OBSとWindowsを 48kHz に統一する
  • CPU負荷が高い場合 → エンコーダを NVENC に変更する
  • キャプチャボード使用時 → 同期オフセットで補正する
  • 長時間録画は MKV形式を推奨

まずサンプルレートを48kHzに統一するだけで解決するケースが多いので、最初に確認してください。