OBSで録画や配信をしていると、映像と音声がズレる「音ズレ」が発生することがあります。
音ズレはサンプルレートの不一致やエンコード設定が原因になるケースがほとんどです。詳しい音声設定の基礎については「OBS音声設定ガイド」も参考にしてください。
解決方法(すぐ試せること)
まずこの3つを確認してください。
- OBSと Windowsのサンプルレートを 48kHz に統一する
- エンコーダを NVENC(ハードウェアエンコード) に変更する
- 音声ミキサーの 同期オフセット を調整する
これだけで多くの音ズレは改善します。
よくある症状
以下のような症状がある場合、この記事の内容が該当します。
- OBS録画を再生すると音声が映像より遅れている
- 配信では問題ないのに録画だけ音ズレする
- マイクの声だけが遅れてゲーム音と合わない
- キャプチャボードで取り込んだ映像と音がズレる
- 長時間録画になるほど音ズレが大きくなる
簡単チェックリスト
音ズレ発生時はまず以下を確認してください。
- OBS設定 → 音声 → サンプルレートが 48kHzになっているか
- Windowsのサウンド設定 → 使用デバイスのサンプルレートが 48kHzか
- マイクデバイスのサンプルレートが 48kHzか
- キャプチャボードを使用している場合、カード側の音声設定を確認したか
- OBSが最新バージョンか
原因
サンプルレートの不一致
最も多い原因です。OBSの音声設定とWindows(またはマイクデバイス)のサンプルレートが異なると、音声データの変換処理が発生して音ズレにつながります。
- OBS側:44.1kHz
- Windows側:48kHz
このように設定がバラバラだと音ズレします。すべて 48kHz に統一することが基本です。
CPU負荷
CPU使用率が高い状態では、エンコード処理が追いつかず音声と映像の同期が崩れることがあります。ソフトウェアエンコード(x264)はCPU負荷が高いため、音ズレが発生しやすいです。
エンコード設定(x264使用時)
x264(ソフトウェアエンコード)はCPUに負荷をかけます。CPUに余裕がない環境で高品質設定を使うと、フレームドロップや音ズレが起きやすくなります。RTX / GTX GPU搭載PCではNVENCへ切り替えると改善することが多いです。
キャプチャボードの遅延
HDMIで接続したキャプチャボード経由で映像を取り込む場合、映像と音声の入力タイミングがずれることがあります。キャプチャボード側の音声遅延を同期オフセットで補正する必要があります。
長時間録画によるドリフト
録画時間が長くなるにつれて少しずつズレが蓄積する「ドリフト」が発生することがあります。MKV形式で録画するか、サンプルレートを統一することで改善します。
解決手順
手順1 OBSのサンプルレートを確認する
OBS を起動して以下を操作します。
OBS → 設定 → 音声
「サンプルレート」が 48kHz になっていることを確認します。44.1kHz になっている場合は 48kHz に変更して「OK」をクリックします。
手順2 Windowsのサウンド設定を確認する
Windowsのサウンド設定でも同じサンプルレートを設定します。
スタート → 設定 → システム → サウンド → 詳細設定
「出力デバイス」と「入力デバイス(マイク)」それぞれのプロパティを開き、「規定の形式」を 48000Hz(48kHz) に変更します。
すべてのデバイスで48kHzに統一してください。
手順3 エンコーダをNVENCに変更する
NVIDIA GPU(RTX / GTX)を搭載している場合はNVENCを使用します。
OBS → 設定 → 出力 → 録画
「エンコーダ」を「NVIDIA NVENC H.264」に変更します。
CPUエンコード(x264)と比較してCPU負荷が大幅に下がり、音ズレが改善するケースが多いです。
手順4 同期オフセットを調整する
キャプチャボード使用時や特定のマイクで音ズレが発生する場合は、OBSの同期オフセット機能で補正します。
OBS → 音声ミキサー → 対象デバイスの歯車アイコン → プロパティ
「同期オフセット(ms)」の値を調整します。
- 音声が映像より遅い場合 → プラス(+)の値を入力(例:200ms)
- 音声が映像より早い場合 → マイナス(−)の値を入力
10〜50ms単位で少しずつ調整して確認してください。
手順5 録画形式をMKVに変更する
録画形式がMP4の場合、録画中断時にファイルが破損するリスクがあり、長時間録画での音ズレも発生しやすいです。
OBS → 設定 → 出力 → 録画
「録画フォーマット」を「MKV」に変更することを推奨します。MKV録画後にMP4へ変換したい場合は「ファイル → 録画を再多重化」で変換できます。
設定例
以下は音ズレを防ぐ基本的なOBS設定です。
音声設定| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| サンプルレート | 48kHz |
| チャンネル | ステレオ |
| 項目 | 推奨値 |
|---|---|
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
| ビットレート | 6000〜12000 kbps |
| 録画フォーマット | MKV |
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
キャプチャボード: AVerMedia GC573
トラブルが解決しない場合
上記の手順を試しても改善しない場合は以下も確認してください。
- GPUドライバを最新版にアップデートする
- OBSを最新バージョンにアップデートする
- 使用しているUSBマイクやオーディオインターフェースのドライバを更新する
- キャプチャボードのファームウェアを確認する
- OBSの設定をリセット(初期化)して再設定する
また、マイクのみ音ズレする場合は「OBS マイク音が入らないときの対処法」も参照してください。
関連記事
- OBSマイク設定ガイド — マイクの基本設定と音質改善方法
- OBS録画設定おすすめ — 高画質録画のための最適設定
- OBS NVENC設定ガイド — NVENCエンコードの詳細設定
- OBSキャプチャボード音ズレ対処法 — キャプチャボード特有の音ズレ解決
- OBS音声設定ガイド — OBS音声設定の完全解説
まとめ
OBS音ズレの主な原因と対処法をまとめます。
- サンプルレート不一致が最多原因 → OBSとWindowsを 48kHz に統一する
- CPU負荷が高い場合 → エンコーダを NVENC に変更する
- キャプチャボード使用時 → 同期オフセットで補正する
- 長時間録画は MKV形式を推奨
まずサンプルレートを48kHzに統一するだけで解決するケースが多いので、最初に確認してください。