キャプチャボードを使ったPS5やNintendo Switchの録画・配信で、映像と音声がズレるケースは非常に多いです。
キャプチャボード音ズレの多くは同期オフセットの調整で解決できます。OBS音ズレの基本的な解決方法も合わせて参照してください。
解決方法(すぐ試せること)
まずこの3つを試してください。
- OBSの音声ミキサーで同期オフセットを +100〜300ms に設定する
- OBSとWindowsのサンプルレートを 48kHz に統一する
- キャプチャボードの音声入力を HDMIオーディオのみに設定する
よくある症状
以下のような症状があればこの記事の内容が該当します。
- PS5やSwitchの映像と音声がズレる
- キャプチャボード経由の録画だけ音ズレする
- ゲームの効果音とキャラクターの口の動きがズレる
- 長時間録画するとズレがだんだん大きくなる
- AVerMedia GC553 / GC573 で音ズレが発生する
簡単チェックリスト
まず以下を確認してください。
- OBSの音声設定のサンプルレートが 48kHz になっているか
- Windowsのサウンドデバイスのサンプルレートが 48kHz になっているか
- キャプチャボードのドライバが最新版か
- HDMIケーブルに問題がないか(別ケーブルで確認)
- キャプチャボードへの電源供給が安定しているか
原因
HDMIの映像・音声処理速度の差
HDMIで送られる映像と音声は同時に処理されますが、PCに取り込まれる際にキャプチャボードの処理速度によって映像と音声の到達タイミングにズレが生じます。このズレは機種によって異なり、AVerMedia GC573では100〜300ms程度のオフセットが必要なケースが多いです。
サンプルレートの不一致
OBSとWindowsの音声サンプルレートが異なると、音声の再生速度が変化して映像とズレます。44.1kHzと48kHzが混在している場合に発生しやすいです。
パススルー使用時の遅延
HDMIパススルーを有効にしてテレビやモニターにも映像を出力している場合、パススルー側とキャプチャ側で処理速度が異なり、音声と映像のタイミングがズレることがあります。
キャプチャボードのファームウェア
古いファームウェアのキャプチャボードでは音ズレが発生しやすいです。メーカーサイトで最新ファームウェアを確認してください。
解決手順
手順1 サンプルレートを48kHzに統一する
OBS → 設定 → 音声 → サンプルレート → 48kHz
次にWindowsのサウンド設定も確認します。
スタート → 設定 → システム → サウンド → 詳細設定
キャプチャボードのデバイスプロパティを開き、「規定の形式」を 48000Hz(48kHz) に変更します。
手順2 同期オフセットを調整する
OBSの音声ミキサーでキャプチャボードの音声ソースを設定します。
OBS → 音声ミキサー → キャプチャボードのソース → 歯車アイコン → プロパティ
「同期オフセット(ms)」に値を入力します。
- 音声が映像より遅れている場合 → プラスの値を入力(例:+200ms)
- 音声が映像より早い場合 → マイナスの値を入力
10〜50ms単位で調整しながら録画して確認します。AVerMedia GC573環境では +200ms が目安です。
手順3 キャプチャボードの音声入力設定を確認する
AVerMediaの場合はRECentral(専用ソフト)またはOBSのキャプチャボードソースの設定で音声入力方法を確認します。
「HDMIオーディオ」のみを使用し、アナログ入力と混在しないよう設定してください。
手順4 パススルーを一時的に無効化して確認する
音ズレがパススルー関連か確認するため、HDMIパススルーを無効にして録画してみます。パススルー無効時に音ズレが解消される場合は、パススルー設定を見直してください。
設定例
AVerMedia GC573環境での推奨設定| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| OBSサンプルレート | 48kHz |
| 同期オフセット | +200ms(目安) |
| キャプチャボード音声入力 | HDMIオーディオ |
| 録画フォーマット | MKV |
| エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
キャプチャボード: AVerMedia GC573
接続機器: PlayStation 5
トラブルが解決しない場合
以下も確認してください。
- キャプチャボードのドライバを最新版にアップデートする
- HDMIケーブルを別のものに交換して確認する
- OBSを最新バージョンにアップデートする
- キャプチャボードのファームウェアをメーカーサイトで確認・更新する
- AVerMediaの場合はサポートツール(AVerMedia Device Management Tool)でファームウェア確認
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- OBS音声設定ガイド — 音声設定の基礎
まとめ
キャプチャボードの音ズレは以下で改善できます。
- サンプルレートを48kHzに統一するのが最初の確認ポイント
- 同期オフセットでズレを補正する(AVerMedia GC573は+200ms目安)
- 改善しない場合はドライバ・ファームウェアの更新を試す
同期オフセットは機種や環境によって最適値が異なるため、少しずつ調整して最適な値を見つけてください。