結論:ビットレートの選び方
- 録画 → CQP 18〜22(品質固定)を使う
- 配信 → CBR(固定ビットレート)を使う
- 配信ビットレート → 回線の上り速度の70%以内に設定
ビットレートは「映像データの密度」です。高いほど高画質ですが、ファイルサイズや回線負荷が増加します。
ビットレートの基本
ビットレートとは
1秒間あたりに使用する映像データ量をkbps(キロビット毎秒)またはMbps(メガビット毎秒)で表します。
6,000 kbps = 6 Mbps
レート制御方式の違い
| 方式 | 説明 | 推奨用途 |
|---|---|---|
| CBR | 常に指定のビットレートを維持 | 配信(安定性重視) |
| VBR | 動きに応じてビットレートを変動 | 録画(効率重視) |
| CQP | 品質値を固定(ビットレートは可変) | 録画(高品質重視) |
| CRF | x264/x265専用の品質固定 | x264録画 |
録画のビットレート設定
CQPを使う(推奨)
NVENCでの録画にはCQPが最も効率的です。
OBS → 設定 → 出力 → 録画
レート制御: CQP
CQP値: 18(高品質)〜 23(標準)
CQP値の目安:
- 16〜17: 最高画質(ファイルサイズ非常に大)
- 18〜20: 高画質(推奨)
- 21〜23: 標準品質
- 24以上: 圧縮重視(画質劣化が目立つ)
CBRを使う場合
レート制御: CBR
| 解像度 / FPS | 最低品質 | 標準 | 高品質 |
|---|---|---|---|
| 1080p30 | 8,000 | 15,000 | 30,000 kbps |
| 1080p60 | 12,000 | 20,000 | 40,000 kbps |
| 1440p60 | 20,000 | 35,000 | 60,000 kbps |
| 4K30 | 30,000 | 50,000 | 80,000 kbps |
配信のビットレート設定
配信ビットレートは回線速度で上限が決まる
適切な配信ビットレート = 上り速度(kbps) × 0.7〜0.8
例:上り速度が20Mbps(20,000kbps)の場合 → 最大14,000〜16,000kbpsまで設定可能 → ただし各配信サービスの上限を超えないよう注意
配信サービス別の推奨上限
| サービス | 一般上限 | 備考 |
|---|---|---|
| Twitch | 6,000 kbps | アフィリエイト |
| YouTube | 制限なし | 15,000まで推奨 |
| ニコニコ | 6,000 kbps | プレミアム会員 |
| ミルダム | 20,000 kbps |
解像度別の配信ビットレート推奨値
| 解像度 / FPS | 推奨ビットレート |
|---|---|
| 720p30 | 2,500〜4,000 kbps |
| 720p60 | 3,500〜5,000 kbps |
| 1080p30 | 3,500〜5,000 kbps |
| 1080p60 | 4,500〜8,000 kbps |
ビットレートとファイルサイズの関係
1時間録画した場合のファイルサイズ目安:
ファイルサイズ(GB) ≈ ビットレート(Mbps) × 3600(秒) ÷ 8 ÷ 1024
例:20,000 kbps = 20 Mbps の場合 → 20 × 3600 ÷ 8 ÷ 1024 ≈ 8.8 GB / 時間
ビットレート設定の確認方法
設定したビットレートが実際に機能しているか確認するには:
OBS → 表示 → ステータスバー
右下に現在のkbpsが表示されます。設定値と大きく乖離している場合はエンコードが追いついていない可能性があります。
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- 録画はCQP 18〜22が品質・容量のバランスが最良
- 配信はCBR固定で安定した映像品質を維持
- 配信ビットレートは上り速度の70〜80%以内に設定
- 各配信サービスの推奨上限を超えないよう注意
- OBSのステータスバーで実際のビットレートを確認する