結論:GPU負荷を下げる優先対処
- OBSのプレビューを無効化する
- フレームレートを60fps→30fpsに下げる
- NVENC使用時はGPUエンコードの帯域を確認する
OBSとゲームが同一GPUを使う場合、GPU使用率の競合は必ず発生します。負荷の配分を調整することが解決の基本です。
症状の確認
- OBS起動中にゲームのフレームレートが落ちる
- タスクマネージャーでGPU使用率が90〜100%に張り付く
- 配信映像がカクつく・コマ落ちする
- OBSを終了するとゲームが安定する
GPU負荷が高くなる仕組み
OBSがGPU負荷を増加させる主な処理:
- プレビューのレンダリング → OBSウィンドウにプレビューを表示する処理
- NVENCエンコード → GPUのエンコーダユニットを使用
- ゲームキャプチャ → GPUメモリからの映像取得
- フィルター処理 → シャープネス・LUTなどのGPUエフェクト
解決手順
手順1 OBSのプレビューを無効化する
配信・録画中にOBSのプレビューウィンドウを表示していると、それだけでGPU負荷が上がります。
OBSのプレビューエリアを右クリック
→「プレビューを無効化」を選択
または「スタジオモード」でプレビューのみ停止することもできます。
手順2 出力フレームレートを下げる
OBS → 設定 → 映像
FPS: 60 → 30
フレームレートを半分にするとエンコード負荷もほぼ半減します。
手順3 GPUレンダリング設定を変更する
OBSが使用するGPUを変更することで、ゲームとの競合を避けられます。
マルチGPU環境(iGPU + dGPU)の場合:NVIDIAコントロールパネル → 3D設定の管理 → プログラム設定
obs64.exe → 統合グラフィックス(Intel UHD等)
OBSのプレビューレンダリングをiGPUに任せ、ゲームにdGPUを集中させます。
手順4 NVENCのプリセットを軽くする
NVENCエンコードはGPUのNVENCユニットを使いますが、プリセットが高品質なほど負荷も増します。
設定 → 出力 → 配信/録画
プリセット: P4(Slow)→ P3(Medium)またはP2(Fast)
品質と負荷のバランスを調整します。
手順5 GPUフィルターを削減する
ソースに以下のフィルターを多用しているとGPU負荷が高くなります。
- シャープネスフィルター
- LUTフィルター(カラーグレーディング)
- クロマキー(GPU処理)
不要なフィルターは削除するか、CPUベースのフィルターに切り替えます。
手順6 ゲームのフレームレートに上限を設ける
ゲーム側のフレームレートが無制限だとGPUが100%張り付きやすくなります。
- ゲーム設定でフレームレート上限を設定(例:165fps制限)
- またはNVIDIA Control PanelでVSync/Frame Limitを設定
GPU使用率の目安
| 状況 | GPU使用率の目安 |
|---|---|
| ゲームのみ | 70〜90% |
| OBS(プレビュー有)+ ゲーム | 95〜100% ← 問題 |
| OBS(プレビュー無)+ ゲーム | 80〜95% |
| OBS(iGPU描画)+ ゲーム | 80〜90% |
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- プレビューの無効化が最も手軽で効果が高い
- フレームレートを30fpsに下げると負荷が大幅に減る
- マルチGPU環境ではOBSをiGPUで動かすと競合が減る
- NVENCのプリセットを軽くすることも有効
- ゲーム側でもフレームレート上限を設定する