コンプレッサーとは
コンプレッサーは音量の大小を均一にするフィルターです。
大きな声 → 圧縮して下げる
小さな声 → そのまま(または出力ゲインで全体的に上げる)
配信・録画で使うと、叫んだときに音割れせず、小声のときも聞き取りやすい音質になります。
コンプレッサーの設定手順
音声ミキサー → マイクの歯車アイコン → フィルター
→ + → 「コンプレッサー」を追加
パラメータの意味
| パラメータ | 意味 | 推奨値 |
|---|---|---|
| レシオ | 圧縮率(x:1)。数値が高いほど強く圧縮 | 4:1〜8:1 |
| 閾値 | この音量を超えたら圧縮を開始 | -18〜-12 dB |
| アタック | 音量が閾値を超えてから圧縮が始まるまでの時間 | 6 ms |
| リリース | 音量が閾値以下になってから圧縮が解除されるまでの時間 | 60 ms |
| 出力ゲイン | 圧縮後の全体的な音量補正 | +2〜+5 dB |
| サイドチェインソース | 通常は「なし」 | なし |
推奨設定
汎用(配信・録画)
レシオ: 6:1
閾値: -18 dB
アタック: 6 ms
リリース: 60 ms
出力ゲイン: +3 dB
強めのコンプレッション(音量差が大きい場合)
レシオ: 10:1
閾値: -20 dB
アタック: 6 ms
リリース: 60 ms
出力ゲイン: +5 dB
レシオの選び方
| レシオ | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 2:1〜4:1 | 軽い圧縮・自然な音 | 歌・楽器 |
| 4:1〜8:1 | 中程度・音量均一 | 配信マイク(標準) |
| 10:1以上 | 強い圧縮・ポッドキャスト向け | ポッドキャスト |
閾値の設定
閾値は通常の会話音量を基準に設定します。
1. OBSの音声ミキサーで通常の会話レベルを確認
(目安: -12〜-9 dB程度)
2. 閾値をその少し下に設定
(通常会話が-12 dBなら閾値は-18〜-15 dB)
出力ゲインで音量を補正する
コンプレッサーをかけると全体的に音量が下がります。出力ゲインでこれを補います。
コンプレッサー適用前: マイクが -6 dBで動いている
コンプレッサー適用後: 全体的に -3〜-4 dB下がった
→ 出力ゲインを +3〜+4 dB に設定して元のレベルに戻す
フィルターの適用順序
コンプレッサーは以下の順番で適用します。
1. ノイズ抑制(RNNoise)
2. ノイズゲート
3. コンプレッサー ← ここ
4. ゲイン(追加音量調整が必要な場合)
ノイズを除去してからコンプレッサーをかけることで、ノイズが増幅されるのを防ぎます。
コンプレッサーの効果確認
音声ミキサー → マイクの歯車 → 音声の詳細プロパティ
→ 音声監視: 「監視のみ(出力はミュート)」
→ ヘッドフォンで効果を確認
→ 確認後: 「監視なし」に戻す
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- コンプレッサーは音量の大小を均一化するフィルター
- 推奨設定: レシオ6:1・閾値-18dB・アタック6ms・リリース60ms
- 圧縮後に音量が下がるため出力ゲインで+2〜5dB補正する
- フィルターの順番はノイズ除去→ゲート→コンプレッサー
- 効果確認は音声監視機能(ヘッドフォン)を使う