ノイズゲートとは
ノイズゲートは、マイクの音量が一定レベル以下のときに自動でミュートするフィルターです。
通常のマイク:
声を出していないとき → 環境ノイズ(エアコン・キーボード音)が常に配信に乗る
ノイズゲート使用時:
声を出していないとき → ゲートが閉じてミュート
声を出したとき → ゲートが開いて音声を通す
→ 必要なときだけ音声が配信に乗る
ノイズゲートの設定手順
OBS音声ミキサー
→ マイクの歯車アイコン
→「フィルター」
→「+」ボタン
→「ノイズゲート」
設定パラメータの説明
閉鎖閾値(dB):
→ この音量以下になるとゲートが閉じる(ミュート)
→ デフォルト: -32 dB
→ 推奨: -26〜-32 dB(環境に応じて調整)
開放閾値(dB):
→ この音量以上になるとゲートが開く(音声を通す)
→ デフォルト: -26 dB
→ 推奨: -20〜-26 dB
アタック時間(ms):
→ ゲートが開くまでの時間
→ デフォルト: 25 ms(短すぎると音の先頭が切れる)
→ 推奨: 25〜50 ms
ホールド時間(ms):
→ 声が閉鎖閾値以下になっても開き続ける時間
→ デフォルト: 200 ms
→ 推奨: 200〜500 ms
リリース時間(ms):
→ ホールド時間後にゲートが閉じるまでの時間
→ デフォルト: 150 ms
→ 推奨: 100〜200 ms
閾値の設定手順
ステップ1: 環境ノイズを測定
・何も話さない状態でOBSの音量メーターを確認
・メーターが示す最大値を確認(例: -40 dB)
ステップ2: 閉鎖閾値を設定
・環境ノイズより少し高い値に設定
・例: 環境ノイズが -40 dB → 閉鎖閾値を -32 dB
ステップ3: 開放閾値を設定
・自分の声(最小の声)より少し低い値に設定
・例: 最小の声が -20 dB → 開放閾値を -26 dB
ステップ4: 動作確認
・無音状態でゲートが閉じているか確認
・小声でゲートが開くか確認
ノイズゲートのよくある問題
声の出だしが切れる(頭が切れる)
原因: アタック時間が長すぎる / 開放閾値が高すぎる
対処:
→ アタック時間を短く(10〜25 ms)
→ 開放閾値を下げる
声が途切れ途切れになる
原因: 開放閾値と閉鎖閾値の差が小さすぎる / ホールド時間が短い
対処:
→ ホールド時間を長くする(500ms以上)
→ 開放閾値を下げる
→ 閉鎖閾値を下げる
環境ノイズが通り抜ける
原因: 閉鎖閾値が低すぎる
対処:
→ 閉鎖閾値を上げる(-26 dB付近に)
→ または先にノイズサプレッションで環境ノイズを減らす
ノイズサプレッションとの組み合わせ
ノイズゲートとノイズサプレッションを組み合わせると効果的です。
フィルター順序:
1. ノイズサプレッション(環境ノイズを全体的に減らす)
2. ノイズゲート(残った音をゲートでカット)
3. コンプレッサー(音量を均一化)
4. ゲイン(最終音量調整)
プッシュ・トゥ・トークとの比較
ノイズゲート:
→ 自動で動作(設定さえすれば何もしなくていい)
→ 瞬間的な大きな環境音はゲートが開いてしまうことがある
→ 設定に慣れが必要
プッシュ・トゥ・トーク:
→ ボタンを押している間だけマイクON
→ 確実だが操作が面倒
→ ゲーム中に押し続けるのが難しいことがある
推奨: まずノイズゲートを試し、問題があればプッシュ・トゥ・トークに変更
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- ノイズゲートは無音時に自動ミュートするフィルター
- 閉鎖閾値は環境ノイズより少し高い値に設定
- 開放閾値は最小の声より少し低い値に設定
- 声が切れる場合はホールド時間を長くする
- ノイズサプレッション → ノイズゲートの順に設定する