グリーンスクリーン合成の仕組み
グリーンバック(緑色の背景)を撮影
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OBSのクロマキーフィルターで緑色を透明に変換
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背景として別のソース(画像・動画・ゲーム画面)を配置
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人物 + 背景が合成された映像が完成
必要な機材
・グリーンスクリーン(布・紙・板)
・照明(グリーンを均一に照らすもの)
・Webカメラまたはカメラ(背景から離れて撮影)
グリーンスクリーンの選び方
| タイプ | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| 折りたたみ布 | 3,000〜8,000円 | 収納しやすい・しわが出やすい |
| ポップアップ式 | 5,000〜15,000円 | 展開が簡単 |
| ロールスクリーン | 10,000〜25,000円 | しわが出にくい・固定設置向け |
| ペンキ塗り壁 | 1,000〜3,000円 | 最も平滑・引っ越し時に不便 |
照明の設置方法
グリーンスクリーンの品質は照明で決まります。
推奨照明配置:
スクリーン専用ライト(2灯):
→ スクリーン左右45度から照射
→ 影を作らず均一に明るくする
人物用ライト(1〜2灯):
→ カメラ正面〜斜め45度から照射
→ スクリーンより離れて立つ(1.5m以上)
注意: グリーンの反射光が人物に当たると合成が難しくなります。スクリーンから離れて立ちましょう。
OBSのクロマキー設定
ソース → Webカメラ(または映像キャプチャデバイス)
→ フィルター → + →「クロマキー」
設定値:
タイプ: グリーン
類似性: 400(デフォルト)
→ 300〜500の範囲で調整
滑らかさ: 80(デフォルト)
→ 輪郭のなめらかさを調整
キーカラー・スピル軽減: 100
→ 緑の反射光を除去
類似性の調整方法
類似性が低い(例: 100):
→ 緑の除去範囲が狭い
→ 緑が残る
類似性が高い(例: 600):
→ 緑の除去範囲が広い
→ 人物の一部が消える
適切な値を見つける手順:
1. 類似性を100から始める
2. 緑が残っている部分に合わせて上げる
3. 人物の輪郭が消え始める手前で止める
照明が均一でない場合の対処
スクリーンに影が出る場合:
→ ライトの位置・角度を調整
→ スクリーン専用ライトを追加
グリーンの色ムラがある場合:
→ スクリーンにしわがないか確認
→ しわを伸ばすかアイロンをかける
バーチャル背景ソースの設定
ソースリスト(下から順に):
1. 背景画像 or 背景動画(最下層)
2. Webカメラ(クロマキーフィルター適用済み)
→ カメラが背景の上に重なる
背景ソースの追加:
ソース → + →「画像」または「メディアソース」
→ 背景に使う画像・動画ファイルを選択
よくある問題
| 問題 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 緑が残る | 照明不均一・類似性が低い | ライト調整・類似性を上げる |
| 人物の端が消える | 類似性が高すぎる | 類似性を下げる |
| 緑の反射が服に | スクリーンに近すぎる | 1.5m以上離れる |
| 輪郭がギザギザ | 滑らかさが低い | 滑らかさを上げる |
Nvidia Broadcastとの比較
グリーンスクリーン:
→ 機材費用がかかる
→ セットアップが必要
→ 品質が高い・安定
Nvidia Broadcast(AI背景除去):
→ グリーンスクリーン不要
→ RTX GPUが必要
→ 照明条件が悪いと精度が下がる
推奨:
本格配信 → グリーンスクリーン
手軽に試したい → Nvidia Broadcast
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- グリーンスクリーンはスクリーンから1.5m以上離れて立つ
- 照明はスクリーン専用と人物用を分けて設置する
- クロマキーの類似性は300〜500が目安
- 緑が残るなら類似性を上げ、人物が消えるなら下げる
- OBSのソース順序:背景 → カメラの順に重ねる