OBS VSTプラグインとは
OBSはVST2形式のオーディオプラグインを音声フィルターとして使用できます。これにより、プロのDAWと同等の音声処理をOBSの中で行えます。
対応するVSTのバージョン
| バージョン | OBS対応 |
|---|---|
| VST 2.x | 対応 |
| VST 3.x | OBS 30以降で対応(一部) |
| AU(macOS) | 非対応 |
推奨無料VSTプラグイン
ReaPlugs(Reaper製・無料)
Reaper(DAWソフト)が提供する無料のVST2プラグインセットです。
- ReaEQ: 多バンドグラフィックイコライザー
- ReaComp: コンプレッサー
- ReaGate: ノイズゲート
- ReaDelay: ディレイ
ダウンロード: reaper.fm/reaplugs(無料・Windows用)
TDR Nova(無料)
プロ品質のパラレルダイナミックイコライザーです。
- 4バンドEQ + ダイナミクス処理
- 視覚的なEQカーブ表示
- 非常に高品質
ダウンロード: Tokyo Dawn Records公式サイトから
Analog Obsession CONSOLE(無料)
アナログ感のある音色を加えるサチュレーションプラグインです。
OBSへのVSTプラグイン設定方法
手順1:VSTをインストールする
VSTプラグインは通常C:\Program Files\VSTPlugins\または指定したフォルダにインストールします。
手順2:OBSでVSTフィルターを追加する
音声ミキサー → マイクの歯車 → フィルター
→ + → 「VST 2.x プラグイン」を選択
プラグインファイル: VSTプラグインの.dllファイルを選択
(例: C:\Program Files\VSTPlugins\ReaComp.dll)
→「プラグインのUIを開く」でプラグイン画面が表示される
手順3:パラメータを設定する
プラグイン固有のUIで設定を調整します。各プラグインのマニュアルを参照してください。
ReaEQを使ったマイクEQ設定
マイク音声のEQ設定例です。
ReaEQ設定(基本的なマイクEQ):
Low Cut: 80Hz以下をカット(不要な低音除去)
→ High Pass Filter: 80Hz, 12dB/oct
Mid Boost: 1kHz〜3kHz付近を+1〜3dB
→ 声の明瞭度が上がる
High Shelf Cut: 10kHz以上を-2〜3dB
→ 高音域のシャリシャリ感を抑える
ReaCompを使ったコンプレッサー設定
ReaComp設定(マイク用):
Threshold: -18 dB
Ratio: 4:1
Attack: 10 ms
Release: 100 ms
Gain: +2〜4 dB(コンプで下がった分を補う)
フィルターの順序
VSTフィルターを複数追加する場合の推奨順序:
1. ノイズ抑制(OBS標準 or VST)
2. High Pass Filter(低音カット)
3. EQ
4. コンプレッサー
5. ゲイン(最終音量調整)
64ビット vs 32ビット VSTの注意
OBS 64ビット版は64ビットVSTのみ対応します。32ビットVSTはそのままでは使えません。
確認方法:
VSTのReadmeやダウンロードページで
「64bit」「x64」の記載があることを確認する
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- OBSはVST2プラグインをフィルターとして使用できる
- ReaPlugs(無料)はEQ・コンプ・ゲートが揃っていておすすめ
- VSTフィルターは「VST 2.x プラグイン」をフィルターに追加
- OBSは64ビットVSTにのみ対応
- フィルターの順序はノイズ除去→EQ→コンプ→ゲイン