結論:OBS使用中のCPU温度が高い場合の対処
- エンコーダーをNVENXに変更する(CPU負荷を大幅削減)
- x264のプリセットを下げる(slow → veryfast)
- PCの冷却を強化する(掃除・CPUグリス交換・エアフロー改善)
CPU温度の安全範囲
| 温度 | 状態 |
|---|---|
| 60℃以下 | 理想的 |
| 60〜80℃ | 正常範囲 |
| 80〜90℃ | 高め(負荷が高い) |
| 90℃以上 | 危険(サーマルスロットリングが発生) |
サーマルスロットリング: CPUが熱を持ちすぎると自動的にクロックを下げて性能が低下します。これがOBSのフレームドロップや配信品質低下の原因になります。
原因1:x264エンコードによるCPU負荷
OBSでx264(CPUエンコード)を使っている場合、エンコード処理でCPU温度が上昇します。
対処法A:NVENCに変更する
OBS → 設定 → 出力 → 配信/録画タブ
エンコーダ: NVENC H.264(NVIDIA GPUが必要)
→ CPU負荷を2〜5%程度に削減
対処法B:x264のプリセットを下げる
プリセット: slow → medium → veryfast
→ CPU負荷は下がるが画質も低下
原因2:PCの冷却が不足している
対処法1:PCの内部を掃除する
埃がCPUクーラーやファンに詰まると冷却効率が著しく低下します
→ 圧縮エアスプレーでCPUクーラーとファンの埃を除去
→ PCケース内部の埃を除去
対処法2:CPUグリスを塗り直す
CPUとCPUクーラーの間のグリスが劣化すると熱伝導が低下
→ 古いグリスを除去して新しいグリスを塗り直す
(2〜3年に一度が目安)
対処法3:ケースのエアフローを改善する
吸気ファン(前面・下部)と排気ファン(後面・上部)のバランス
→ 吸気 > 排気で正圧にするとケース内の埃の溜まりが減る
温度監視ツール
CPU温度をリアルタイムで確認できるツールです。
HWiNFO64(無料・詳細):
→ CPU温度・使用率・電力消費を詳細にモニタリング
MSI Afterburner(無料・GPU+CPU):
→ 画面にオーバーレイ表示が可能
OBSとゲームのCPU使用率を把握する
OBSの統計ウィンドウ(ツール→統計):
→ OBSのCPU使用率を確認
タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc):
→ 全体のCPU使用率を確認
CPUクーラーのアップグレード
現在のCPUクーラーが小型(リテールクーラー等)の場合、大型クーラーに交換すると冷却性能が上がります。
空冷:
・Noctua NH-D15(定番大型空冷)
・be quiet! Dark Rock 4
→ Core i9レベルの負荷にも対応
簡易水冷 (AIO):
・360mm / 240mmラジエーター
・本サイトの検証環境: ROG RYUJIN III 360
→ 高負荷時でも80℃以下を維持しやすい
検証環境
CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4
まとめ
- OBSでx264を使っている場合はNVENCへの変更が最も効果的
- x264を使い続ける場合はプリセットを下げる
- 物理的な冷却改善として埃掃除・CPUグリス交換が効果的
- CPU温度は90℃以上でサーマルスロットリングが発生
- 配信・録画中はHWiNFO64で温度を監視する