OBS Guide
NVENCx264エンコーダー比較

OBS NVENC vs x264 どっちがいい?【画質・負荷・用途別比較】

OBSのエンコーダーNVENCとx264の違いを解説。画質・CPU/GPU負荷・録画・配信それぞれの用途での使い分けを比較してまとめています。

公開: 2026-03-05

結論:どっちを使えばいい?

用途推奨エンコーダー理由
ゲーム配信NVENCCPU負荷が低く、ゲームに影響しない
ゲーム録画NVENCCPU負荷が低い
高品質録画(ゲームなし)x264同ビットレートで高画質
GPUなし(内蔵グラフィック)x264NVENCが使えない

NVIDIA GPU搭載ならNVENX、CPU性能に余裕があり画質を最大化したいならx264が基本的な選択です。


NVENCとx264の基本的な違い

比較項目NVENCx264
処理ユニットNVIDIA GPUCPU
CPU使用率低い(2〜5%程度)高い(30〜80%)
GPU使用率高い(+5〜20%)ほぼなし
画質(同ビットレート)やや低い高い
必要ハードウェアNVIDIA GTX/RTX不要
エンコード速度非常に高速プリセット次第

画質の比較

同じビットレート(6,000kbps)での画質を比較した場合:

x264 (slow) > x264 (veryfast) ≧ NVENC (P5-P7) > NVENC (P1-P2)

x264のslowプリセットが最も高品質ですが、CPU負荷も最大です。

重要な観点: 画質の差は視聴者には判別が難しいレベルです。配信用途では画質よりも安定性を優先すべきです。


CPU・GPU負荷の比較

NVENC使用時(ゲーム中)

GPU: ゲーム60% + NVENC 10% = 合計70%
CPU: ゲーム40% + OBS 3% = 合計43%

x264 (veryfast) 使用時(ゲーム中)

GPU: ゲーム60% のみ
CPU: ゲーム40% + OBS x264 30% = 合計70%

ゲームをCPUが重いタイトル(フライトシム・RTS等)でプレイする場合、x264はゲームのフレームレートを下げる可能性があります。


NVENCのプリセット

OBS 30以降のNVENCはP1〜P7のプリセットを使用します。

プリセット画質GPU負荷
P1 (fastest)
P3
P5 (slow)中高
P7 (slowest)最高

配信ではP5〜P6、録画ではP6〜P7が実用的な範囲です。


x264のプリセット

プリセットCPU負荷画質
veryfast
faster中低中高
medium
slow

配信ではveryfast、録画ではmedium〜slowが推奨です。


ファイルサイズの比較

同じ録画時間・ビットレートでのファイルサイズはほぼ同じです(H.264形式の場合)。ただしCRFモードでは:

x264 CRF18: 高画質・大きいファイル
x264 CRF23: 標準画質・中程度のファイルサイズ
NVENC CQ18相当: x264より少し大きいファイルになる傾向

RTX 4000シリーズ以降のAV1エンコード

NVIDIA RTX 4000シリーズ以降はAV1エンコードに対応しています。

OBS → 設定 → 出力
エンコーダ: NVENC AV1

H.264と比較してAV1は同画質でファイルサイズが約30〜40%小さくなります。ただしYouTube Live等の配信対応状況は確認が必要です。


推奨設定まとめ

ゲーム配信(NVENC推奨)

エンコーダ: NVENC H.264
プリセット: P5 (slow)
チューン: High Quality
レート制御: CBR
ビットレート: 6,000 kbps

高品質録画(x264推奨)

エンコーダ: x264
プリセット: slow
レート制御: CRF
CRF: 20
チューン: none

検証環境

CPU: Intel Core i9-14900K
GPU: Nvidia RTX 5070 Ti
メモリ: DDR5 64GB (32GB×2) 6000MHz
SSD: 3ドライブ構成
電源: 1000W
CPUクーラー: ROG RYUJIN III 360
OBS: 32.0.4

まとめ

  • ゲーム配信・録画はNVENC(CPU負荷が低くゲームに影響しない)
  • 高品質録画(CPU余裕あり)はx264(同ビットレートで高画質)
  • 画質差は視聴者には判別困難なレベル
  • 配信はNVENC P5・x264 veryfast
  • 録画はNVENC P6〜P7・x264 medium〜slow

関連記事